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『国分寺の農家さん紹介』(鈴木農園さん、後編)

2017.02.02

2014.12.04鈴木農園さん取材

 

『国分寺の農家さん紹介』
東京郊外である国分寺。都内にお住まいの方でも、この地にたくさんの農家さんたちがおられ、美味しい野菜や草花、植木等の生産に携わっておられることをご存じないかもしれません。ちいきMAPではそんな国分寺のキラリと光る農家さんを紹介していきたいと考えています。今回は西武国分寺線「鷹の台」から徒歩10分、玉川上水沿いの並木を望む場所に位置する「鈴木農園」の鈴木雅之さんのご紹介(後編)です。

 

鈴木さんは農業家(野菜)としての本業のほかに、周辺の小学校の子供たちに向けて学童農園を運営。農地の一角を食育の場として解放していらっしゃいます。

 

毎年、国分寺第六小学校の子供たちは学年別にダイコン、さつまいも、ポップコーン、落花生、大豆の勉強をしに来ています。
まずは種や苗の説明を受け→植え付け→草取り→収穫→給食で食べる所まで、ひとつの野菜について実習するのです。私が見学させて頂いた芋の苗の植え付けの時などは、植え付け後の質問コーナーで何人もの手が活発に挙がり、野菜が育つことへの子供たちの好奇心を垣間見ることができました。草取りには保護者の方々が参加できる機会も設けてあるのとのことですから、親御さんたちにとっても楽しい体験となっているようです。今年の学童農園はいよいよ終盤をむかえ、残すところダイコンの収穫のみとのことですが、鈴木さんに理想的な食育について伺ってきました。

 

「それはやっぱり”食べるものは自分で作る”っていうことですよね。日本では25%もの食べ物が捨てられているんです。これって食料が不足している国の人の分を賄えるかもしれないくらいのスゴい量なんですよ。肥料や飼料にする取り組みもあるのですが、まずは食べ物の価値をきちんとわかること、それが大事だと思います。自分で作れば大変さもわかってきますよ!」

 

大切な食べ物、その価値を知るには知識そして体験が不可欠。その体験の中には最後に「食べる」という醍醐味があり、それを経て始めて食の有り難さがわかるということですね。育てて食べるまでのプロセスの大事さ….納得です!
そういえば私、以前ベランダ菜園でミニトマトを育てようとしたところ羽虫だらけになってしまい、結局ひとつも収穫できなかったことがありました。食べる体験が見事に抜け落ちていて…これは何かでリベンジしないといけませんね。
自分への食育目指します!

 

そうえば鈴木農園では先々、一般の方々に農業を楽しんでもらえるような体験農園の運営も視野に入れておられるのだそうです。
また平成7年から制度が始まった「援農ボランティア」の受け入れをやっておられるとのことなので、人数の状況によっては参加できるかもしれませんよ。
都心からもほど近く交通の便も良い国分寺。学童農園にとどまらず食育は大人にも波及していきそうですね。
鈴木さん、ご協力ありがとうございました!!

 

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まだまだ紹介し切れないのですが、このほかにも「たま ら・び/83号(2014SPRING・発行:たましん)」他、誌面作り協力や撮影・執筆・コーディネート等様々なご活躍をされていますが、それはまたの機会にご紹介したいと思います。

 

(学童農園関連リンク)
・JAむさし国分寺・青壮年部とともに「地元の小学生を招いた学童農園」
https://www.facebook.com/youth.ja.kokubunji?ref=stream

(取材・本田 晴子、カメラマン・中山 修)

 

12月、抜けるような青空のもとで作業中の鈴木さんにお話をうかがってきました。


カテゴリー: 取材

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